新卒を採用するのに1人当たり100万円かかる昨今
採用したあとも、研修、育成するのには時間も費用もかかる
それだけの投資をしているにもかかわらず、3年以内で4割が辞めてしまう
こうした状況の中、企業の競争力の源泉のひとつは
いかに若者を採用して定着させるかだ
競合他社よりコストを抑えて、なおかつ定着化を推進できれば
それはどのような事業ドメインの企業であれ、優位性のひとつになるはず
だからこそ、営業コスト以上に採用から定着にかかるコストを
意識することの重要性を近頃、痛感している
もはや、 営業コスト < 採用から定着までのコスト の時代
なお、タイではこの正反対
営業コスト >> 採用から定着までのコスト
タイでは企業が若者を育成するという概念がないので
新卒採用自体が存在しない
じゃあ、タイの若者はどうするの?
直属の上司であったり、自分自身によってスキルアップしていくという属人的なやり方
ただ、伸びる人間は一部だけ。彼らはもともと優秀だし、向上心があって努力する
企業内にそこで仕事をする人が向上心を持てるような仕掛けをもっていないから
大部分の他力本願な人は自ら努力しようとしない
初任給は同じぐらいでも
30歳ぐらいになるとタイ人は給与の格差は3倍以上に開く
タイが超格差社会である要因のひとつはここにもある
日本では、このままの風潮が続いていくと
採用から定着までのコストをかけられる会社とかけられない会社にわかれる
そうしたとき、これは日本の社会内の格差を広げていく
一因になるのではないだろうか?